近年は、生産的な作業のほとんどが機械化されています。
金属製品においても機械での大量生産が行われていることも多いのですが、こうした中でも人の手作業による金属加工の需要は廃れることがありません。
今回は金属加工を手作業で行うことのメリットについて解説していきますね。
▼精密な金属加工は今も手作業
金属は、溶かして型に入れれば大抵の形は作れます。
そのため完全に機械化してもある程度の完成度までは仕上げられるのですが、機械だけを使った加工では形が粗く、精密機械の部品レベルになるとどうしても最後は手作業で加工を行わなくてはなりません。
例えばロケットのように非常に高い完成度を求められる部品のほとんどは職人の手で作り上げられていますし、新幹線や一般の電車の車体のような複雑なカーブを描く金属板は、未だにほぼ全てが手作業で「打ち出し」という加工が行われています。
■「バリ取り」では特に大きなメリットがある
金属加工においては、最後の仕上げとして「バリ取り」が重要です。
加工で出た金属ゴミを除去して完成度を上げるこの作業は、機械で行っても完全に滑らかに仕上げることができません。
もちろん機械化したほうがコスト的なメリットはあるのですが、より完成度を上げるには人の手が入らなければ叶わないとされています。
■作業の完成度は職人の技術に左右される
人の手で行う以上、金属加工の完成度は職人の腕によっても左右されます。
バリ取りひとつにしても、高性能な商品に仕上げたい場合は外注先スタッフの腕もしっかり確認していただくと良いでしょう。
協和技研株式会社でも、熟練のバリ取り職人がバリの除去を手作業で丁寧に行っています。
▼まとめ
現代においては、人よりも機械のほうが緻密な動きをしていると思っている方もいるかもしれません。
しかし実際は、機械は人の手にまだ遠く及ばないのです。
日本の職人の技術はそれだけ高いものになっていますので、ぜひ今後も職人の仕事を見守っていってください。